採用情報
Recruit
当院では事務、看護スタッフを若干名募集しております
当院は日本緩和医療学会の研修施設として認定されました。
私が、がんの疼痛治療に触れたのは都立駒込病院での初期研修でした。
その頃は上級医の指導のもとで鎮痛薬を処方し、上手くいかないこともありましたが、進行がんだから、終末期だから、仕方がないものと考えていました。
2010年より東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンターのペインクリニックで痛みの治療に携わり、身体的な問題だけではなく、
トータルペインと捉えて痛みの治療を行うことの大切さを学びました。その後、在宅医療に場を移し、
がんの患者さんと関わるうちにもっと専門性の高い緩和医療を学びたいと考え、2018年に東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部に入職しました。
緩和ケアチームに所属し年間延べ約900人の患者さんの症状緩和に携わり、臨床経験や研究報告をさせて頂きました。
その経験の中で、がんの治療期においても終末期においても、さらにはがん以外の疾患においても、質の高い緩和医療が患者さんの療養生活を豊かにすることを実感しました。
緩和医療とはただオピオイドや鎮痛補助薬を使うことではありません。
多彩な身体症状や精神症状を治療するためには、治らない疾患を抱えるひとりの人間の背景や価値観を理解し、その人にあった目標を設定した上で治療計画を立てることが大切です。
緩和医療の専門家を志すにあたり、その人らしい生活を送る場で緩和医療に携わることは、個々のニーズを理解する上で非常に有意義な経験になるでしょう。
また当院では訪問看護師や訪問薬剤師、ケアマネジャーといった地域の力強いサポーターと積極的に連携し地域緩和ケアチームで患者さんを支えています。
そのような地域連携を経験することも在宅医療ならではと言えるでしょう。
この度当院は、緩和医療に携わりたいと考えている医師がより質の高い緩和医療を研鑽できる場になれたらと考え、日本緩和医療学会の認定研修施設となりました。
沖縄に安心して在宅緩和医療を受けられる場所を作っていく仲間を募集しております。
また当院での研修だけでなく病院で治療期の緩和医療を学びたいという先生のご相談にも応じます。
まずは当院HPのお問い合わせフォームからご相談ください。
院長 東 賢志